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2012年9月12日 (水)

正社員からパートへと人件費削減策

Yahoo! ニュース (J-CASTニュース)

セブン&アイ・ホールディングス(HD)は傘下の総合スーパー、イトーヨーカ堂の正社員を現在の8600人から半分に減らす。その一方でパートタイマーの比率を現在の77%から90%に引き上げ、これらの施策で2015年度の人件費を100億円削減する。

 イオンなど他社のパート比率は現在80%前後で、パートを増やすことで人件費を圧縮しながら、「地域やお客に密着」(セブン&アイHD)して、スーパー事業を立て直す。正社員は半減し、パートのまま、「店長」になるという事態が出現する。

ポジティブな面を挙げると、専門的な技能を持つ人を優遇し、現在の給与を増額するという。またパートでありながら、店長にも登用するという。これらについて『終身雇用をやめたら雇用が増えた』と題しての記事がBLOGOSに載っていたので紹介します。

http://blogos.com/article/46538/?axis=g:0

実は、もともと業界平均で80%が非正規という状況でそれを9割に引き上げることに それほどの意味はない。むしろ重要なのは、非正規の中に専門職や上位マネジメント へのキャリアパスを整備し、基幹雇用と位置付けていることだろう。
専門性の高い職務には職務内容に応じた「現在の2~3倍の給与」を払うわけだから これは適正な職務給化への第一歩だ。

正社員がとれるだけとった後の残りカスを下請けや非正規で分配している業界と、どちらが健全かは言うまでもない(個人的に本件をメディアがどう報じるかに興味がある)。
「格差是正のために正社員制度を守れ」じゃなくて、
格差是正のためには正社員制度を無くすことが必要だということだ。

格差是正のためには正社員制度を無くすことが必要だ!と、随分、力が入っているようです。
なんか、バラ色の未来が待っているかのような書き方ですね。
でも、初めの記事に有ったように「人件費を100億円削減する」と言うのが主眼だというのは決まりきった話。

例えば、薬剤師の資格を持った人は、今でも時給が、2千~3千円と、パートでも高給だという現実があります。専門的な技能を持った人は今でも優遇しているのでしょう。なにを今さらな感が溢れています。
また記事にもありますが、生鮮水産技能などを持ったパート社員さんには色々な技能手当をくっつけて優遇しているのは、こういった小売りチェーン店での常識でしょう。そうしなければ、優秀な「お造り」を作ってくれる人材がライバル店に流出するのですから。

それを、キャリアパスの整備だ!とかなんとか横文字を使って、おためごかしを言い、企業のお先棒を担ぐ、こんな提灯記事を読むと腹が立ちますね。
なにも、私は終身雇用の正社員を守れ、と言いたいのではありません。
どうせ、一私企業がこういう指針を出せば、後は粛々と、この制度を進めていくんでしょうし。

でも、パートと言うのは、結局のところ有期雇用であり、非正規雇用です。
不安定な雇用であるのは疑いようがありませんよね。こんな小売りチェーンでは、スクラップアンドビルドが日常茶飯事です。ひとつの地域のお店を閉店するとなれば、大多数の地域で雇用しているパートさんたちは失業の憂き目にあうのです。旦那の扶養者である人なら、それでも大勢に影響がないかもしれませんが、社員を半減させるという事は、その実、今いる正社員をパート職に移管するということでもありますよね。

だって、いくら、流通業の組合である、ゆうあいゼンセン同盟が御用組合の本家だとしても、正社員の解雇に次の職務を探しもせず賛同するとは、まさかそこまで酷くはないでしょう。
つまり、パートという職位になるけれども、なんとかカントカ、あれがソレで、そうしますから・・などと言いくるめるに決まっているのではないのかと。
でも、正社員だと、他店に異動ということもあるでしょうが、パートだと、そうはいかないかもしれません。はい、契約終了、となる可能性が高いのではないでしょうか。結局、テイのよい人件費圧縮、アワヨクバ人員整理の可能性が高いのでしょう。

不安定雇用をするなら、専門技能を持っていようが持っていなかろうが、高給を持って遇するのが当たり前ではありませんかね。つまりどんな職種であろうが時給の最低賃金を千円、いや、二千円にしなければ割に合いません。だって、不安定な職種は高給を約束されているではありませんか。

雇用は不安定だわ、賃金は安いわ。
取るところがないではありませんか。こういうのを企業エゴというのです。

こういったニッポンの小売店のお手本である、世界最大の小売りチェーン・ウォルマートでは低賃金で働かせている訳で、労働争議も頻繁に起こっていますレイバーネットニュース:参照

流通業がよく使う標語、EDLP=Everyday Low Price(毎日が低価格)と、消費を喚起するんですが、実は企業の裏では、できるだけ人件費を抑えたい、という標語にでもなってんじゃないんですか。
EDLP=Everyday Low Pay(毎日が低賃金)とかね。

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