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2010年5月 3日 (月)

政治案件にはそぐわない検察審査会

 今、「官僚とメディア」 魚住 昭著(角川新書)を読んでいます。
元共同通信の社会部記者だった著者が、当時の検察回りの実態と当時の事件などの裏話を披露している興味深い作品です。
検察官僚とメディアがどういう関係性を持つのかが垣間見える本で、2007年の発行ですが、このご時世を予言しているかのような内容です。

 ところで、小沢氏の「起訴相当」という検察審査会の結果を出した「善良なる市民」の「市民目線」が感情と刷り込みによる印象のみで行われたとしたら、それは恐ろしい事で、つるしあげ、もしくは人民裁判でしかないと思います。
この国は「法治国家」だと思っていたが、どうやらそうではないらしいです。

 どなたかが、このような政治資金規正法に関わる「政治案件」等は検察審査会の開催要件にはふさわしくない、という事を仰っていた。
つまり、政治というものには本来国民すべてが関わっているのであって、国民すべてが「当事者」なのである、したがって利害を伴わない第三者はあり得ない、という趣旨です。
これを何処かのサイト(忘れました)で読んだ時、強く同意した。

 そもそも、無作為で選ばれた「善良なる市民」は本当に無作為で選ばれたのかさえ怪しいと言われています。石川議員が取り調べで検事に「どうせ検察審査会で起訴相当の結論が出るんだよ」と言われたそうです。
そして、その告発団体が極右排外主義の差別者団体、在特会の代表か、と言われてるそうですが、更にこの問題の胡散臭さを感じざるを得ない。しかもすべて匿名であるという点です。
検察審査会は、顔や氏名は伏せてでも構わないから、せめて記者会見は開くべきであった。当該者の説明責任を問うのであれば、自分たちも説明責任を果たすべきである、と考えます。

 先週の土曜日「愛川欽也のパックインジャーナル」に元検事の郷原信郎氏が電話出演していました。いつもは静かな語り口の氏が、珍しく語気を強めて検察批判を繰り返していました。検察の劣化と審査会の有りように、かなりの危機感を募らせているようでした。
そして、THE JOURNALに郷原氏のインタビュー記事がアップされていましたので一部を掲載します。

http://www.the-journal.jp/contents/newsspiral/2010/05/post_561.html

郷原信郎:検察が危ない

(一部抜粋)

検察の権力については、他人を逮捕・起訴をするという権限行使そのものですので、それ自体が社会的に大きな影響力を持っています。だから、検察は説明責任を負わなければならない。検察は公判で説明責任を果たすと言いますが、実態と離れたとんでもない空理空論です。

ここで正しく理解していただきたいのは、検察の「伝統的機能」と「社会的機能」の違いです。検察のもともとの役割は、殺人や窃盗など、典型的な犯罪行為に対して然るべき処罰を求めることです。こういった伝統的な犯罪であれば、証拠があれば起訴するのが当然で、検察に説明責任は必要ありません。

しかし、私が批判している経済事犯や政治資金規正法による捜査や起訴は、そもそも価値判断があって定められている法律です。また、その中でもある行為を特別に選んで処罰するのが本当に正しいのかということについては、「なぜ権限行使をしたのか」という説明が検察側に必要なのです。この検察の「伝統的機能」と「社会的機能」を一緒にせず、区別する必要があります。

 特捜検察の大きな捜査裁量権(どの事件を捜査するかは特捜検察に委ねられている)と、政治案件。そこには何らかの意思が確実に働くであろう事案に、素人である「善良なる市民」や「市民目線」などは混乱に拍車をかけるだけであるということです。

 そこで、マスゴミの論調です。ゴミウリは4月28日の社説で「善良なる市民が強烈なNOを突き付けた、有罪立証を第一に考える検察とは違う視点から起訴を求めた」と間抜けな社説を書いていましたが、「法治国家」であれば、法と証拠に基づいてのみ、立証、立件されるはずです。

 東京地検特捜部が一年以上執念の捜査を経て、不起訴としたのは立証が出来なかったからではないか。
そこに印象や感情が入って断罪されるのであれば、マスゴミお得意のワイドショーでキレイごとをのたまうコメンテーターなどが、刑事事件の特定に至ってない不明な容疑者を「酷い奴ですね」というレベルとなんら変わらない。

 

 

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コメント

somethingさん、皆さん、こんばんは

絶対的権力者もそうですが、絶対権力者なら知っているなどの思い込みや、偽装工作と決め込んだり、で起訴されたら、堪ったもんではありませんね。
検察審査会を絶対正義のように取り扱うマスコミ、評論家はあまりにも酷すぎますね。
いずれ時間が過ぎれば、検察審査会=正義ということに疑問があるという報道も出てくるでしょうが、後の祭りでしょうね。
善良な市民とは不特定多数のことを言うものであって、11人が善良かどうかは調べなければ何とも言えませんし、国民を代表する民意かはマスコミが調査する世論が正しいかどうかは分かりませんがそれとも一致しない、科学的では全くありません。
吊し上げ、人民裁判でしかありません。

仰るように、政治資金規正法違反等の政治案件は国民は利害関係者ですね。
政治案件では、善良な市民というのは存在し得ないというのが正しいですね。
何万人もの選挙民が選んだ政治家の進退を11人のド素人が決定するのは間違っています。
法的責任のない場合、政治家が自らの進退を決定するか、選挙での選挙民の洗礼のどちらかです。

二階氏の場合は審査会に大阪の見張り番という名を出して告発しています。
政治家の運命を決するようなことなのに、名を明かさなくて良いというのは、絶対おかしいと思います。
郷原氏の言うとおりです。

愛てんぐさん、こんにちは。

<善良な市民目線>で人を裁くことが出来るのだったら、法律も裁判所も不要ということになりますよね。
そんなものが許される国なんでしょうか。

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