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2010年2月13日 (土)

だまされまい

 民主党小沢幹事長の土地取引問題でマスコミは盛んに「その金の原資が何処なのか」と、水谷建設からの裏金で有ったかのように報道しました。そして、5000万円を受け渡した現場を目撃したとか、一億円を渡す時、立ち会った人物がいた、などのはっきりしないニュースを垂れ流しましたね。金の原資はどうであれ、受け渡しの現場を見たという証言は、虚偽の可能性が高いですね。調べればすぐに分かるようなそんなネタ。真実ならば、東京地検が逃すはずがないと思います。 当然小沢氏を、少なくとも起訴はするでしょう。

 じゃ、何故しなかったのか。巷間言われた、「手うち」などする訳が無い。手うちするぐらいなら、一年間も人と税金を投入し捜査をしません。仕事がやり易くするようにマスコミを使って「風を吹かせた」のでしょう。そしてメディアは真偽ないまぜの報道をした、と考えるのが自然です。

 そうでなければ、現金を受け渡した現場を目撃した、などというニュースを流しておいて、その後の不起訴を受けて、その証言の検証もしないマスコミは不自然だし、あり得ない。もし真実だというのなら、メディア自体が検察に起訴するべきだと、立証しようとするでしょう。何故なら、自分たちがウソをついていた、ということになる訳ですから。もちろん、報道の信頼性が地に堕ちるということに繋がりますよね。(もう、堕ちているが)

 なのに、それをしないということは、虚偽、捏造。
もしくは、ガセネタを掴まされ飛びつき、裏も取らずに流したのか。どれかでしょう。

───

 「だまされることの責任・佐高信x魚住昭」という本があります。(高文研・2004年8月刊)。この本は序章で、伊丹万作氏(1900-1946)のエッセイを掲載したのち、佐高氏と魚住氏、お二人の対談が進むという形式の本です。

 伊丹万作氏は愛媛県松山市出身、映画監督や脚本も手がけた方で、エッセイも書いています。
子息の故・伊丹十三氏はご存じ「マルサの女」などで有名な映画監督です。

 このエッセイは1946年に病気療養中の万作氏が書いたもの。
現在にも通じる、秀逸なエッセイです。一部を引用しました。

伊丹万作  戦争責任者の問題

(引用始まり)

 我々は、はからずも、いま政治的には一応解放された。しかし今まで、奴隷状態を存続せしめた責任を軍や警察や官僚にのみ負担させて、彼らの跳梁(ちょうりょう)を許した自分たちの罪を反省しなかったならば、日本の国民というものは永久に救われるときはないであろう。

 「だまされていた」という一語の持つ便利な効果におぼれて、いっさいの責任から解放された気でいる多くの人人の安易きわまる態度を見るとき、私は日本国民の将来に対して暗澹(あんたん)たる不安を感ぜざるを得ない。

 「だまされていた」といって平気でいられる国民なら、おそらく今後も何度でも騙されるだろう。いや、現在でもすでに別のうそによってだまされ始めているに違いないのである。

 一度だまされたら、二度とだまされまいとする真剣な自己反省と努力が無ければ人間が進歩するわけはない。この意味から戦犯者の追及ということもむろん重要ではあるが、それ以上に現在の日本に必要なことは、まず国民がだまされたということの意味を本当に理解し、だまされるような脆弱な自分というものを解剖し、分析し、徹底的に自己を改造する努力を始めることである。

(引用終わり)

 このエッセイから64年たった今も、官僚、検察、そしてそれを擁護するマスメディアが権益を守ろうとする不穏な動きが有ります。国民が選んだ政権を潰そうとさえしているかのようです。以前の郵政選挙後、小泉・竹中に「だまされた」と言った人たちがいました。
何年かしたのち、国民はまた、「だまされた」と言うのでしょうか。
それがまさしく「だまされることの責任」だと思います。 

 今日はいつになく、真面目な話の展開になってしまいました(笑)。
私ごときオヤジが、偉そうに言えるほどでもないのですが。
ただ、「だまされまい」という気持ちだけは常に持っていようと思っています。

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